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エリザ・セドナウィ

エリザ・セドナウィ


過去と現代が融合し共存している日本が好き
 
Q : 日本語は話しますか?

A : CHOTTO ! 少し話します。日本が大好きで、年に2~3回は日本へ行きます。3月にもフランス映画祭で行きましたが、5月にも行って..日本が大好きです。

Q : どちらかというと仕事で行く機会が多いのですか?

A :  両方ですね。いつも日本に行く口実を探しています。12歳の時から日本に行っているので、仕事をこえているのですが、今年はフランス映画祭に、「バス・パラディアム」が出品されて、その紹介で行きましたし、その後5月に行った時もプロモーションキャンペーンでインタビュー等目白押しでした。

Q : 日本のことはどう思います?

A : 日本が大好きです。私が特に好きなのは、伝統と現代が交ざっているところです。その二つが融合して共存している。人間関係にも言えると思います。例えば日本語では..なんというか…言葉を探していますが…日本人は、感情を表に出しませんが、同時に、大変詩的な表現をすることがあり、それに感動させられます。例えば愛について語る時です。私が今回日本に行った時、通訳がついていて訳してくれていたのですが、使われる言葉が、愛や、ノスタルジー等多くの言葉が印象的でした。ノスタルジーは日本語でもこのように言いますが、愛についての描写の仕方に驚き感動しました。その強さを感じさせます。そういう点が好きですね。他にも、日本食や、映画、アート、写真、全て好きです。 
 

「スイートリトルアイズ」(監督 矢崎仁司)を通して日本的な愛を見つけてみようと思った
 
Q : 日本的愛というのは、どう思いますか?フランス映画祭でもテーマでしたよね? 今回パリ映画祭で紹介されている日本映画の多くも、愛について語っているものがあります。どう思われますか?

A : たった今「スイートリトルアイズ」を見て来たのですが、この作品はコンペにノミネートされています。とても感動しました。この話が日本の今の状況を描いているのか定かではありませんけど。愛そのものは普遍的なもので、それが文化や場所によって変わってくると思います。私は22歳で、まだ若いので、日本でいう愛とは何なのかを見つけてみようと思いました。過去の日本の伝統的な恋愛と現代のものとは違うとは思います。この映画に、何か、私は厳かで、深く、重大なものがあると感じました。また、とても詩的でしたね。

Q : 日本には、言葉で語らないという風習がありますが、どうですか? フランスは大いに語るけれど、時々ニュアンスに含みを持たせるということもしますよね?

A : 言葉にしないで理解するというのは、面白いですね。私は一人の観客として先程この映画を見ていました。フランスでは、何でも話し合うし、全てを言い合うのですが、一般的に皆そうだとも言及できません。私の場合はとても情熱的です。イタリア、エジプト系の血をひいていますし、フランス人ですし。ニュアンスのある言い方というのは確かにどこにでもありますが、日本の場合は、他と違って、大変繊細だと感じています。その繊細さに感動させられるのです。映画を見て観察していると、大変興味深いです。先程言ったように、日本の伝統的な部分も見えましたね。例えば、日本では、カップル間でさえ、ある種の規則があると思うのです。結婚したら、男には立場があり、男はこうでなくてはならない。女は家でこうしなければならない、というような。こういうところが、とても魅力的に感じます。私にはとてもできないけれど。夫を待って、留守中にぬいぐるみを作って、彼の世話をして朝送りだして...私も好きな人の世話はしてあげたいけれど..何と言うか…私だったら、やっぱり彼を揺さぶって、話したくなっちゃうわね…

Q : この映画のカップルはセックスレスですが、その点はどう思いました?

A : 私は、彼らは愛し合っていると思います。2人にとって複雑ですが、彼らは愛し合いたいと思っている。情熱的に愛し合いたいけれど、それは2人ともできなくて..私がこの映画を良いと思ったのは、主人公の女性が、一つの人格ではなく多様な面を持っていることです。登場人物において大切なのは、彼らは様々な面を持っていて、優しいだけとか、意地悪なだけとかではない。だから、女性は、情熱を求めているのだけれど、夫婦関係で夫とはそうなれない。彼もそうですね。彼も情熱を求めている。とても複雑。愛とは複雑なものです。彼女は魅力的だし、夫の世話をするけれど、彼が求めていることは必ずしもそうではない…2人は愛し合っているし、情熱を求めている。赤いバラと白いバラの話がありましたが、互いに信頼しあい熱烈に愛し合うことを求めている。2人がそこに到達できれば良いと思うわ。 
 

日本映画には、素朴で慎み深い中に、日本の偉大さが見える

Q : パリ映画祭の審査員として日本映画をどう思いますか?

A : 日本映画では、コンペに二作品選ばれていて、「川の底からこんにちは」の方は、まだ見ていません。今回の日本特集に関しては、大変興味深いと思います。もっと時間があれば多くの映画を見られるのですが..映画祭が1ヶ月位続いてくれれば、北野や黒沢作品をはじめ、色々な作品を見てみたいですね。日本映画は、日本の文化を映し出しています。日本の力強さ、熱望や、偉大さが見えます。素朴で慎み深い中にも、日本と日本人の偉大さが見えますよ。 
 

パリ映画祭は、様々な国の映画を見て、違う世界やスタイルを発見できる

Q : パリ映画祭について、どう思いますか?

A : この映画祭は、まだ若い映画祭(作られてから年月が浅い)で、私はニューヨークとパリを行き来しているので、いつもパリに住んでいるわけでなく、私自身この映画祭を良く知りませんでした。この映画祭を作ったことはとても良いと思っています。まず、パリという街は映画と関わりが深い。パリには映画館が多く、パリジャンはみんな良く映画に行きますし。コンペのセレクション以外にも、この映画祭で上映される映画の数は膨大で、とても全て見ることはできません。プレミアム上映会も多いですし、様々な国の映画が上映されますし、日本もあれば、ジェーン・フォンダも、ルイ・ガレルもあり、イタリア、ドイツ等国も様々。素晴らしいと思います。それがパリで行われることは、的を得ています。パリは、映画の街で、ここで、映画祭が行われのは基本的なことです。また、コンペ部門が注目されているのも良いことです。コンペ部門には、若い監督の作品が選ばれているので、それは素晴らしいと思います。配給会社が付きやすくなる等、彼らの助けにもなるでしょう。 とにかく、私はこの映画祭を、とても楽しんでいます。審査員の構成も、ヴァレリー・ドンゼリ、エリア・スレイマン等、多彩な才能を持った、年齢の違う人達で、俳優もいれば、監督、作家もいて、刺激的。私は女優だけれど、元モデルですし。事務局も良くやってくれているし、天気も良くて、過ごしやすいし、ここでは、多くの人にも出会えます。日本人も沢山来ていますね。多くの監督が映画を紹介しに来ているし、そして、映画館に入れば、様々な国の映画を見ることができて、ちょっとした旅行気分。映画祭が始まってから私はすぐに、オーストリアのウィーンに行き、韓国に行き、タイや日本、メキシコ、ルーマニアに行きました。全く違う世界、違う映画のスタイルを毎日発見できて、素晴らしいです。ですからパリ映画祭にぜひいらして下さい。パリの7月は最高の季節です。天気の良いパリほど美しいものはないですよ。パリ映画祭は、将来カンヌと同じ位有名になると思います。

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