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シャルロット・ゲンズブール

シャルロット・ゲンズブール

 
いつもチャレンジしていたい
Q:2010年1月にリリースしたニューアルバム「IRM」(MRIの意)は大成功。にもかかわらず、あなたは「私は未だに本当の歌手ではないわ。」と言うのはなぜですか?
 
A: 私は、未だ半人前と常に思っていたいのです。女優としても同じです。今でも自分を女優だとは思いにくい。そんなに深い意味はないですけど。こう言うと情熱がないのかと思う人もいるでしょう。
様々な人に出会い、そのおかげで今の自分がいる。情熱がないのではなくて、自分がどうするかはっきりわからないことへの躊躇というか、最後どのような結果になるか分からないうちから言うのが、とてもためらわれるのです。
 
Q:今回のアルバムもそうですが、チャレンジすることで、リスクをとっていると感じますか?
 
A:そうは思いません。ベック(ニューアルバム「IRM」を総合プロデュースしたロサンゼルス在住のミュージシャン)に多くのことを学びました。私は心地良すぎる状況はあまり好きではないのです。ベックとは今回、様々なスタイルを作り上げました。最後には捨てたものもあるしキープしたものもあり、でも色々トライして、とても良かったわ。
 
Q: 天国は、あなたを待てるのですか(笑)?(アルバムの中の局「Heaven can wait」について。)
 
A: それは私が書いたフレーズの一部だったの。作詞でなくて、タイトル用に幾つかのフレーズを書き出した 時に、ベックが気に入って、このタイトルになったのです。
 
 
事故での経験を入れたかった
Q: 大変なクリエイティブな作品ですね。新しい音色を取り入れて..
 
A: アフリカの音とリズムを取り入れたのが気に入っています。MRIの音とミックスさせて .. ちょっとした実験でした。
 
Q: 新たなワールド・ミュージック といえるのでは?
パーカッション、テクノ、エレクトロ...これらがミックスして一つの作品をつくりあげたのですか?
 
A: わかりません。私が感じたようにしただけで、ベックもそうですが、オリジナルなものを作りあげようとは意識していませんでした。それが気に入っていました。分かりやすいものを作ろうとは思っていなかったのです。
 
Q: どうしてIRM (MRI)というタイトルをつけたのですか?
 
A: MRIがアルバムを作るきっかけになったわけではないのです。ベックと出会ってアルバム制作を始めて、何かパーソナルなものを入れたかった。そこで、私が事故にあってMRIで過ごした経験や、MRIでずっと聞いていた音を入れようと思ったのです。ベックもこのアイディアを気に入って、それでこのタイトルになったわけです。もちろん他にも”メモリー”に関するタイトルを検討しました。でも最後に、IRMというタイトルしかないと思ったのです。なぜなら、最もパーソナル(個人的な出来事で)私的で、私っぽくしたかったから。
 
Q: アポリネールやケベックのジェンピエール・フェルナンも同様の主題を扱っていますが。
 
A: 私はアポリネールの詩で猛烈に勉強したわ。フェルナンの曲は、ベックが聞かせてくれて知ったのです が、何度も繰り返し聞きました。すごく気に入りました。私達も同じようにしたいと思ったわ。
 
できるだけ多くの事を発見したい
Q: 映画の方はどうですか?カンヌでも女優賞をとって、最近、恋愛や自由、感動の中に身を置いているようですが?
 
A: 恋愛はわからないけど(笑)、感動については、そうですね。できるだけ多くのことにふれ、発見するよう心がけています。最近では、パトリス・シェロー監督の映画(「PERSECUTION 迫害」)に出演する機会に恵まれ、彼の撮影方法を学んだし、ラース・フォン・トリア監督(「ANTICHRIST アンチ・キリスト」)は、非常に独特だし、ベックもまた独特なやり方ですし、夫のイワン・アタルも(笑)...  彼らの世界に入って身をおくことができて、嬉しいです。こうやって多くを学べるから。
 

常に父の曲を参考にしている
Q: 今回のアルバムの音には、父親であるセルジュ・ゲンズブールのアルバム「ゲンズブール パーカッション」の影響を感じますが、いかがですか?
 
A:  そうですね。父の「New York USA」や「Couleur café コーヒーカラー」は参考にしましたから、作品にはっきり出ています。人によっては、他にも影響を感じると言います。確かに、あちこちに父が出てくると思いますよ。父も様々なスタイルを用いた人で、私はやはり常に父を参考にしていると思います。
 
Q: あなたのデビュー曲もお父さんと一緒でしたよね?
 
A: 「Lemon Incest」は父のアルバムの中の一曲でした。私は12歳で。父と一緒に仕事をした中で、最も良い思い出です。

 
<略歴>
1971年7月21日イギリス・ロンドン生まれ。父親は歌手・音楽プロデューサーのセルジュ・ゲンズブール、母親は女優のジェーン・バーキン。1986年にクロード・ミレール監督の『なまいきシャルロット』でセザール賞の有望若手女優賞を受賞。1986年には父のプロデュースで初のアルバム『魅少女シャルロット』をリリース。 夫の俳優兼映画監督のイヴァン・アタルとの間に二人の子供がいる。2009年12月にはアメリカのミュージシャンベックのプロデュースによる『IRM』を発売。
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